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年末年始の帰省で、高齢者を狙った特殊詐欺や悪質商法の対策を話し合おう

安否確認

高齢者の詐欺や悪質商法の被害はなぜ減らない?

高齢者をターゲットにした特殊詐欺や悪質商法の事案が増えていると警察庁により報告されています。警察やマスコミなどが注意をうながしているものの、なぜ高齢者は詐欺や悪質商法の被害者になることが多いのでしょうか?詐欺の犯人や悪質商法の業者は次から次に新しい手口で高齢者をだまそうとしてくるため、イタチごっこの状態が続いています。

高齢者は、健康、お金、孤独といった3つの不安を抱えていることが多く、悪質業者などは、こうした不安につけ込み、貯蓄や年金などの財産を狙って高齢者に近寄って来るのです。また、高齢者がターゲットになりやすい理由として、加齢により判断力や交渉力が衰えている、新しい製品・サービスの知識や契約への理解が追いつかず業者の言いなりになってしまう、財産や年金収入があることからクレジットの審査に通りやすい、といったことがあります。

したがって、高齢者の特殊詐欺や悪質商法よる被害を減らすには、本人の注意だけではなく、家族など周囲の人たちによる見守りが必要です。しかし、高齢の家族と離れて暮らしている場合は、日常的に目が届かず、被害にあってないか心配というケースもあるでしょう。

特殊詐欺や悪質商法の手口と対策を知ろう

年末年始などの帰省時は、高齢の家族が詐欺や悪質商法の被害になっていないか目配りし、その対策について話し合うよい機会です。高齢者を詐欺や悪質商法から守るために、最新の事情や対策について知っておきましょう。

<特殊詐欺>
家族や親戚、公的機関や金融機関の職員、弁護士などを名乗り、電話やハガキ、封書などを使って被害者に接触し、お金やキャッシュカードをだまし取るなどの手口です。最近は、役所の職員を名乗る人から電話がかかり、「税金などの還付金が受けられる」とATMに誘導して犯人の口座に送金の操作をさせる手口が増えています。

対策:固定電話は留守番電話にしておく、固定電話・携帯電話ともに知らない番号の通話には出ないのが基本です。もし、電話に出た場合、「現金を用意して」「ATMに行って」「還付金が受け取れる」などと言われても、返答せずに電話を切るようにします。電話をかけてきた相手が親族を名乗る場合は、いったん電話を切って本人に確認し、警察に相談しましょう。

<悪質商法>
悪質商法の手口も巧妙化・多様化しています。近年増えている事例を紹介します。

・架空請求、不当請求
検索サイト事業者や銀行、運送会社などを名乗るものから、携帯電話やスマートフォンに身に覚えのないショートメール(SMS)が届くもので、URLや電話番号を記載しているもの、ファイルが添付されている事例が多く発生しています。

対策:金銭の被害だけでなく、ウイルス感染や個人情報流出の恐れがあるので、SMS上のURLや電話番号、添付ファイルは絶対に開いてはいけません。

・定期購入トラブル
インターネット通販などの広告で、「初回のみ価格」として無料もしくは格安な価格で掲載されており、購入申込みをすると定期購入の契約になっており、2カ月目以降に法外な価格が請求されます。

対策:通信販売にはクーリングオフ制度は適用されません。「初回のみ」「お試し」とうたう販売方法は複雑な契約条件が小さく記載されていることが多く、定期購入が条件づけられていないか、広告内容のすべてをよく確認してから注文しましょう。

・訪問購入
不用品の買い取りを口実に、電話やチラシ、直接訪問などで接触し、宝石や貴金属などをわずかな金額で強引に買い取って行く、もしくはお金も支払わずに持ち去る手口です。

対策:売る気がなければ、あいまいな返事をせずにキッパリと断るようにしましょう。売却に同意した場合は契約書を確認し、保管しておきます。

帰省時には高齢の家族の状態を把握しよう

マスコミなどで報じられているように、特殊詐欺や悪質商法は年々、巧妙になり多様化しています。離れて暮らしている高齢の親は大丈夫なのか心配という人も少なくないでしょう。これらの被害から高齢者を守るためには、本人の状況を把握しておくことも大切です。

以前に比べ、小さな字が読みづらくなった、耳が遠くなった、物忘れが増えて認知症が疑われる、といった状態であれば、本人だけで詐欺や悪質商法の対策をするのは難しいといえます。その場合は、本人のプライドを傷つけないように、さりげなく詐欺や悪質商法を話題にし、対策についても話してみましょう。

本人の状態によっては、成年後見制度や地域福祉権利擁護事業などの利用を考える必要があるかもしれません。その場合は、高齢者本人が居住する地域の地域包括支援センターや社会福祉協議会に相談してください。

帰省のとき以外にも見守りを

帰省のときだけなく、普段から離れて暮らす高齢の家族を見守る方法があればなお安心です。特殊詐欺や悪質商法の被害に遭っている場合、急に家への来客が増える、業者風の人が出入りしている、本人の外出が増えるといったことがあります。

本人の地元の民生委員や近隣の知り合いにそれとなく見守りをお願いするのに加え、ITによる安否確認システム「いまイルモ」の利用もおすすめです。

「いまイルモ」は人感センサーなど複数のセンサーによる見守り機器です。玄関などに設置することで、見守られる本人のプライバシーに配慮しながら、見守る側は遠く離れていても不審な人の出入りや外出をスマートフォンなどで把握することができます。

高齢者を詐欺や悪質商法の被害から守るには、普段からの見守りが大切です。センサーによる見守りシステム、「いまイルモ」がそのお手伝いをいたします。


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