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一人暮らしの高齢者も、介護施設の入所者も センサー見守りでプライバシーも安心

安否確認

在宅で、施設で高齢者をどう見守るべき?

長生きすることが当たり前になったいま、終の棲家をどこにするかという問題は多くの人にとっての課題です。自立しながら一人暮らしを続けて住み慣れたわが家で最期のときを迎えたいと考える方もいれば、充実したサービスと人との触れ合いの中で、自分らしい最期を迎えたいと考える人もいるでしょう。最期まで自分らしくありたいという本人の意思は尊重されるべきですが、自分らしい生活と穏やかな最期を実現するためのカギとなるのが見守りです。

IT技術が発達した現代では、一般住宅向けや施設向けともに高齢者を見守るためのさまざまな製品・設備が登場しています。ネットワークカメラを使い24時間詳細に対象者を身守ることができたり、ナースコールの設備と連動させて使用できる製品もあります。こうした製品は、一人暮らしの高齢者と離れて暮らす家族や介護施設のスタッフの大きな助けとなるでしょう。しかしながら、事故の予防など安全性を追求するあまり、つねに対象者を注視するような見守りは、見守られる本人にとってはプライバシーの侵害につながりかねません。ストレスにもなり、自分らしい生活を送るうえでの妨げになってしまいます。 一般住宅や施設における安否確認にITが活用できるようになったこの時代、高齢者の見守りはどうあるべきか考えます。

一人暮らしの高齢者への今どきの見守りとは

国勢調査によると65歳以上の人口に占める一人暮らしの割合は過去30年以上にわたり増え続け、2020年には男性15.0%、女性22.1%となりました。この増加傾向は今後も続く見通しです。自立して一人で元気に暮らす高齢者が多い一方で、離れて暮らす家族としては、病気になっていないか、転倒や事故の可能性、防犯や防災面のことなど、何かと不安に思うことが多いものです。

離れて暮らす高齢の家族への安否確認といえば、これまでは電話などでこまめに連絡を取り合うといった方法が主流でしたが、現代では普通の住宅に暮らす高齢者を見守るためのIT製品が数多く登場しました。なかでも広く知られているのがカメラによる見守りシステムです。対象者と周囲の環境を24時間きめ細かく確認することができ、見守る側としても便利で安心です。しかしながら、自立して元気に暮らしているアクティブシニアにとって、カメラの「目」で24時間見守られることは多少なりとも息苦しいものではないでしょうか。

そこで、注目されているのがセンサーによる見守りシステム「いまイルモ」です。センサーは人の動きなどに反応するものですから、カメラのように見られていることを意識させません。「いまイルモ」は人の動きや明るさ・温度・湿度などの複合センサーが対象者を24時間見守り、そのデータを記録します。プライバシーに配慮した、きめ細かい見守りが実現可能です。

訪問介護事業所や自治体でも活用される「いまイルモ」

「いまイルモ」では、見守る側はインターネットやモバイル回線などを通し、パソコンやスマホなどでいつでもどこからでも対象者の様子を確認できます。離れて暮らす家族による見守りに最適なのはもちろん、訪問介護事業所や自治体による高齢者の見守り事業などへの活用も期待されています。

例えば、人の動きに反応する人感センサーと照度センサーを組み合わせた「いまイルモ」を在宅介護サービスの利用者の自宅に設置することで、訪問介護事業所のオフィスから起床や睡眠などの生活状況を推測することが可能です。加えて、事業所の介護スタッフが出先から利用者の状況を確認することもできます。
また、「いまイルモ」は地域包括ケアシステム構築の一環として、自治体による地域の独居高齢者見守り事業での活用実績もあります。こちらの活用事例では、クラウドを通して役所の福祉課などが見守り対象者の状況を一括管理するとともに、家族や地域包括支援センターとの連携した見守りも可能です。住み慣れた自宅で最期まで一人暮らしを続けたいと希望している場合、終末期に近づくにつれ手厚い見守りと訪問介護が必要になりますが、地域の訪問介護事業所や自治体によるこのような見守り体制があれば安心できますね。

施設ではナースコールとの連携で

近年、介護施設では防犯や入所者の安全のために共用部や出入口にカメラを設置するケースが増えてきました。また、IT技術によりナースコール設備は進化し、システム化したナースコールとネットワークカメラを連携させることが可能になりました。こうしたことから、今後は居室内の見守りにもカメラを導入する事例が増加すると考えられています。とはいえ、入所者には自立心やプライバシー感覚の強い人もいるので、一律にカメラによる見守りが好ましいとは言いきれません。施設は集団生活ですが、個を尊重する上でもプライバシーへの配慮は大切です。
この場合で最適なソリューションとなるのがセンサーによる見守りで、「いまイルモ」はナースコールシステム「Vi-nurse(ビーナース)」との連携が可能です。従来のナースコールは入所者からスタッフを呼び出すためのものでしたが、「いまイルモ」と連携することで施設のスタッフはプライバシーに深く立ち入ることなく、入所者の起床の様子や明るさ、温度、部屋の状況を、スタッフルームなどから一括して確認できるようになります。

IT技術による高齢者の見守りは、在宅でも施設でも大きく進化しています。一人暮らしをする家族の見守りにも「いまイルモ」は最適ですが、さらに地域の訪問介護事業所や自治体の見守りシステムと連携することでより安心できます。高齢者本人が暮らしている自治体の制度など調べてみましょう。また、施設に入所し自分らしく暮らしていくためにも、見守り体制や設備について事前に確認することが大事です。


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