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孤食の原因と対策を考えて、高齢者の食欲不振や低栄養の解消を

高齢者一人暮らし

コロナ禍でクローズアップされる「孤食」

ウィズコロナの時代、感染を避ける新しい生活様式が求められるなか会食の機会が減り、孤食があらためて問題視されています。孤食は、特に孤独を感じるような状況で、ひとりで食事をすることです。高齢者の場合、孤食が続くと心と体のリスクを招き、最悪は孤独死にもつながりかねないといわれています。
私たちの身の回りでは、意外と多くの高齢者が孤食をしているかもしれません。今回は、高齢者の孤食の原因を考え、安否確認も考慮した対策を考えます。

高齢者の孤食の背景と原因は?

新型コロナウイルスの感染対策として、同居の家族以外との会食を避けることが有効とされ、誰にとっても会食の機会が減っています。同居の家族がいればいっしょに食事をすることができますが、ひとり暮らしの人ではどうしても孤食の機会が多くなってしまいます。とはいうものの、ここ最近にかぎらず、高齢者の孤食の問題はコロナ禍以前から指摘されていました。

その背景にあるのが、高齢者の単身世帯の増加です。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、ここ20年間で65歳以上の高齢者の単身世帯は増え続け、2004年に高齢者のいる世帯全体のうち単身世帯が占める割合は20%を突破し、2019年には、その割合はおよそ29%となりました。また、別の調査では、他の世代に比べ、高齢者はひとりで食事をする傾向が高く、単身世帯の高齢者のほとんどが昼食、夕食ともにひとりでとっていると報告されています。

ひとりの食事でもバランスよく栄養がとれていて、食べることを楽しめているのなら、さほど問題はありませんが、そうではない「孤食」の場合は心身へ悪影響が考えられます。そこで、高齢者の孤食を減らすために、これまでに行政やNPOなどによって地域の高齢者に向け会食の場をもうけるなどのサポートが行われてきました。また、以前は、ひとり暮らしでも積極的に友人と外食を楽しむなどしていた人もいたと思います。しかし、コロナ禍では、そのような機会を減らさざるをえない状況となり、高齢者の孤食の解消がむずかしくなっています。

高齢者にとって孤食がなぜ問題なのか

ここで、孤食のなにが問題なのかみておきましょう。本来、人はひとりよりも誰かといっしょの方が多く食べるという傾向があります。また、自分ひとりの食事だと簡単に済ませようとして栄養面がおろそかになりがちですし、ひとりの食事をさびしいと感じていれば食べることへの意欲も低下します。そのため、孤食が多くなると自然と食への意欲が低下して食欲不振になり、低栄養の状態を招きやすくなるのです。

低栄養は文字通り栄養が足りていないことですが、高齢者がこの状態になると、もともと少なくなっている骨や筋肉の量がさらに減ってしまい、健康上のさまざまなトラブルにつながります。例えば、骨と筋肉量が低下すると、転倒しやすくなる上、ちょっとした転倒でも骨折しやすく寝たきりになるリスクが増大します。また、筋肉が減ると食べる動作にも影響しますから、誤飲や誤嚥の恐れも出てきます。さらに、孤食の回数が多いと鬱になる傾向も高いという指摘もあり、高齢者にとって食事を楽しむことは生活の質にも大きくかかわります。
*孤食のリスクについてはこちらの記事もご参照ください。
https://www.imairumo.com/anpi/article/20180831a.html

こうしたことから、食事はとても大切ですが、コロナ禍で移動も制限されるなか、離れて暮らす高齢の家族がきちんと食事ができているか、さびしさから食欲不振になっていないか心配している人もいるのではないかと思われます。

通信機器を活用して食への意欲を高める

人の行き来や会食が制限されるなかで、孤食の問題を解消するにはどうすればいいのでしょうか? 離れて暮らしている家族に、おいしく楽しく食べてもらう工夫をしたいものです。

最近では移動が制限される一方で、スマホやタブレット、パソコンを使ったオンラインミーティングが急速に普及しています。そこで、スマホなどを使って、離れて暮らす家族や友人とオンライン会食をするのも有効です。会食にかぎらず、料理を作っている様子の映像や盛りつけた料理の写真をやり取りするのもいいかもしれません。

また、食事中に映像がなくても人の声が聞こえていると食事がおいしく感じられるという研究結果があります。オンラインミーティングがむずかしい場合、電話のオンフック機能を利用すれば、会話をしながら食事ができます。もしくは、テレビやラジオつけながらの食事もいいでしょう。
さらに、メール、ファックスで、簡単で栄養価の高い料理のレシピや今夜の献立などの情報を交換したり、「昨日は何食べた?」「今はこんな便利な食材があるよ」など電話の会話でも食に関する話題を意識的に取り上げるなど、手持ちの通信機器を活用して、離れて暮らす家族の食への関心と意欲を高める工夫をしましょう。

孤食の解消に加えて安否確認も

このようにスマホやタブレットなどは孤食の解消にも役立ちますが、高齢の家族の見守りにもう一歩踏み込んだ使い方もあります。オンライン会食などで、ときどきはお互いの顔を見ながら話していても、高齢者の場合は急に体調が変わることもあり、常時見守りがあれば安心です。とはいえ、つねにモニターの映像での確認では、プライバシー的にもためらわれます。

そこで、プラスしたいのが安否確認システム「いまイルモ」です。「いまイルモ」は、人感などのセンサーで24時間対象者を見守り、見守る側は遠く離れていてもスマホ、タブレットから、いつでもそのデータを確認できます。カメラの「目」ではなく、センサーによる見守りなので、プライバシーにも配慮された見守りです。

スマホやタブレットなどの身近な情報通信機器は孤食の解消など、高齢者の生活の質を守るのに役立ちます。これに「いまイルモ」を加えれば、日常的な安否確認もできてさらに安心です。


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