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高齢者施設の暖房設定温度はどれくらい? 寒さ対策は?

高齢者一人暮らし

この冬、寒さ対策の注意点

寒い時期になると何かと体調をくずしやすくなりますが、高齢者は特に注意が必要です。高齢になると、寒暖差によるヒートショックを起こしやすく、体温調節機能に衰えもみられるからです。そのため、高齢者の住環境では暖房の設定温度などについて周囲の配慮も欠かせません。また、適切な温度で暖かく過ごすためには、湿度との関係も大事です。

さらに、新型コロナウイルスの流行が完全に収束していない状況では、引き続き、この冬もひんぱんに部屋の換気をすることが推奨されています。冬期には室内の温度を下げないで換気することが求められますが、実は、このとき湿度管理にも注意する必要があります。

いまだ感染対策が必要とされる中、高齢者のための寒さ対策についての注意ポイントを紹介します。

参考にしたい暖房の設定温度と湿度

高齢者にとって室内の適切な温度はどれくらいなのでしょう? 自宅の暖房の設定温度を考えるとき、参考にしたいのが高齢者施設です。実は、高齢者施設での温度管理について法律などで正式に定めた基準はありません。施設ごとに管理基準を設けていますが、20〜22度を冬期の室温の目安にしていることが多いようです。

加えて、気をつけたいのが湿度です。冬場の適切な湿度は45〜55パーセントとされていますが、温度が上がれば湿度は下がります。湿度が40パーセントを下回るとインフルエンザにかかりやすくなるといわれます。暖かくすることばかりに気を取られて、湿度が低くならないようにすることも大切です。乾燥しやすいこの時期は加湿器を設置するなどして、湿度が低くなりすぎないよう注意する必要があります。

このことから、目安にしたい温度は20〜22度ぐらいになります。ただし、高齢者は寒がりの方も多いので、これよりも温度を上げる場合、熱中症予防の観点から28度を超えないようにしてください。なお湿度は45〜55パーセントが目安。新型コロナウイルスが湿度に弱いことも考えると、60パーセントぐらいに保つのが良いでしょう。また、実際の室温がエアコンなどの設定温度と同じとは限りません。温度計と湿度計を設置して、温度と湿度のチェックをすることが大切です。

寒暖差をなくすことも大事

さらに気をつけたいのが、家の中の寒暖差です。居室やリビングルームなどは暖かく快適な温度に保っていても、トイレや廊下、洗面所などが寒いといったことはありませんか? 家の中で場所によって極端に温度が異なっていると、ヒートショックの不安があります。ヒートショックは、寒暖差による健康被害のことです。例えば、暖かいリビングルームから冷え切ったトイレなど、極端に温度の違う場所から場所へ移動したときに血圧が乱高下し、心筋梗塞や脳出血などを起こします。

このようにヒートショックは深刻な事態につながることが多いのですが、寒暖差の対策をすることで予防できます。一般的に寒暖差が10度を超えると、ヒートショックが起きやすくなるといわれています。家の中のいろんな場所がこのような寒暖差になっていないかチェックし、トイレなど寒い場所があれば、小型の暖房を設置するなどしましょう。また、居室やリビングルーム以外の場所にも温度計と湿度計を設置し、温度・湿度の管理をすることが大事です。

感染対策で換気は有効だけど

温度が15度を下回ると呼吸器系疾患、12〜9度では血圧の上昇や心臓疾患のリスクが高まるという報告もあり、高齢者の健康維持のためには、適切に温度管理をすることが非常に大切です。しかしながら、昨今は新型コロナウイルス感染対策のため、特に換気が重要視されているのが悩ましいところではないでしょうか。

換気は室内の空気を外の空気と入れ替えるのですから、何も対策しないで換気をすると当然ながら、部屋の温度は下がります。つまり、部屋を暖かく保ちながら空気を入れ替える必要がありますが、その方法については、こちらの記事をご覧ください。
ヒートショックや新型コロナ感染症 冬に備えて高齢者安否確認の強化を

感染対策のために換気が欠かせない現状ですが、温度も湿度も下げないように注意しましょう。

気温が低くなる冬場は空気中に含まれる水分量の割合が低く、湿度の保たれた暖かい室内に外気が入ると、ほとんどの場合、湿度は下がってしまいます。換気は感染対策として有効とされていますが、新型コロナウイルスは湿度に弱く、湿度60パーセント以上で感染力が弱まることがわかっています。そのため、湿度も保ちながら換気をするのが大切になりますが、それには、どのようにすればいいのでしょうか?

湿度を下げずに換気をするには

窓を開けて換気をする場合、部屋の温度を保つためには、エアコンなど暖房器具をつけたまま行うのがよいとされています。そこで、湿度を下げないためには、加湿器を活用しましょう。エアコンと同じように、つねに加湿器を稼働させておくのです。

ある調査によると、冬の朝から夜までの間、加湿空気清浄機をつけたままの状態で30分ごとに5分間の窓あけ換気を行ったところ、平均して40パーセント前後の湿度を保つことができました。また、暖房に加湿をプラスすることで、加湿しないときよりも、体感的に暖かく思えるものです。適切に加湿して、寒いと感じない程度に設定温度を下げれば、省エネにもなりますね。


高齢者の健康にとって寒さ対策は重要ですが、感染対策も必要な現在、何かと注意するべきことがあります。上記を参考に適切な温度と湿度管理をしていただければと思います。


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