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コロナ禍での災害から高齢者を守る 避難時も感染対策と熱中症対策を忘れずに

高齢者問題

コロナ禍の夏、災害への備えは?

コロナ禍が続く中、今年も水害の多い季節がやってきました。
この数年間で、これまで水害があまり起きなかった地域でも台風や大雨による被害が相次いでいます。
どのような災害でも防災は日頃からの備えが大事ですが、夏場は避難先などでの熱中症対策が欠かせません。加えて、ウィズコロナのこの時代は、災害時にも感染対策が必要です。

熱中症や感染症対策も含め、誰もが災害への備えをしておくことが求められますが、特に高齢者は熱中症になりやすく、また新型コロナ感染症にかかると重症化しやすいといわれています。
暑い季節の災害から高齢者を守るために、高齢者のいる家庭に向けて避難時の感染対策と熱中症対策について解説します。

分散避難を検討しよう

ある地域に水害の被害が予想される場合、これまでは指定の避難所等に避難するよう勧告されていました。
しかしながら、コロナ禍のいま、避難所に多くの人が密集することで、避難所内で新型コロナ感染症が拡大し2次被害となる恐れがあります。
「3密を避けること」が感染対策の基本ですから、コロナ禍では災害時の避難所も混み合わないようにすることが大事です。

そこで、国や自治体では「分散避難」を勧めています。
分散避難とは、風水害のときなど避難の必要がある場合に、指定避難所以外の安全な場所に各自で避難することです。
地域住民の避難先が散らばることで、避難所が密になるのを避け、災害時の感染拡大を防ぐことになります。これに対し、避難所に避難することを「避難所避難」といいます。
分散避難には、次のような選択肢があります。

・在宅避難:低い土地や崖地といった危険性のない立地のマンションなど頑丈な建物の中高層階に自宅がある場合、自宅にとどまり避難生活をする方法です。
・親戚や友人宅など:安全な場所に住む親戚などで頼れる人がいる場合、事前に相談依頼しておきましょう。
・宿泊施設など:安全な場所にあるホテルなど、事前に調べておきましょう。

分散避難先として以上のような場所が考えられます。どこに避難するかは災害が起きてからではなく、平常時に前もってハザードマップなどを参考にしながら、家族でよく検討し決めることが大切です。
特に高齢者は移動に時間がかかることが多いため、避難先まで安全かつスムーズにたどり着けるかも大きなポイントになります。

例えば、親戚宅を避難先にするのであれば、事前に先方の承諾を得た上で、その避難先までの実際の経路と移動にかかる時間・手段を調べて把握しておきましょう。

また、分散避難をするつもりでいても、実際の災害時その避難先の安全に不安があるときは避難所に行くようにしてください。

避難時に備えておきたい感染対策と熱中症対策グッズ

避難所に避難することになったら、感染対策と熱中症対策が必要になります。
また、在宅避難の場合、家族だけならいつも以上の感染対策は要りませんが、災害時は停電によりエアコンや扇風機が使えないという事態もあり得ます。
そのため、在宅避難でも熱中症対策の備えは欠かせません。親戚や友人宅に身を寄せる場合も感染対策は必要です。

一般的な非常用の備蓄や持ち出し品に加えて、避難時の感染防止や熱中症予防のために次のようなものを備えておきましょう。

<感染対策用>
・マスク:多めに用意しておきましょう
・消毒剤:アルコール消毒液、ウェットティッシュなど
・体温計

<熱中症対策用>
・水分:1人1日あたり3リットル、水や麦茶などアルコール、カフェインを含まないもの
・塩分:スポーツドリンク(粉末が便利)、塩飴・塩タブレット、梅干しなど
・冷却グッズ:うちわ・扇子、携帯型扇風機(予備の電池も)、保冷剤(冷蔵・冷凍しなくても使えるタイプがおすすめ)、ネッククーラー、冷却スプレーなど
・衣類:通気性や吸水性、速乾性の高いもの
・温度計、湿度計
・日除け:日傘、帽子

<共通して使えるもの>
・タオル、手ぬぐい:口・鼻をおおえるサイズなら、マスクの不足時に代用できます。また、停電時に水で濡らして首や頭を冷やすのにも使えます。速乾タイプがおすすめ。

避難所ではこんなことにも注意が必要

こうした対策グッズの用意に加え、避難所に避難する場合には、感染症を防ぐために注意しなければならないことがあります。
まず、重要なのが避難所に入るときの体調確認です。
発熱やせきなど新型コロナ感染が疑われる症状があれば、必ず避難所の運営者に申し出るようにしましょう。
必要に応じて隔離などの措置が取られます。
次に、避難所で避難生活をすることになったら、このようなことを心がけましょう。

・3密を避ける
なるべく換気するのに加え、人とは背を向けて座る、段ボールをパーテーションにするなどの工夫をし、近い距離で会話しないようにします。
・手洗い、消毒の徹底
食事前、トイレの後などに加え、たくさんの人が触るドアノブなどを触る前後もじゅうぶんな手洗いや消毒をしましょう。
・日々の体調確認
避難生活の間、毎日体調の変化をチェックし、変わったことがあれば、無理をせず避難所の運営者に相談しましょう。

高齢者にとっては、避難用グッズを揃えたり、避難の移動そのものが負担になるケースもあります。感染・熱中症対策を含め避難用のグッズはふだんから揃えるようにし、負担が少ない避難の方法について前もって家族で話し合っておくことをおすすめします。


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