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ウィズコロナの時代に始まった熱中症警戒アラートとは

高齢者問題

ウィズコロナの夏、熱中症への警戒も

コロナ禍が続くなか、今年は梅雨入りも早くなりそうな気配です。
こうして夏が近くなってくると注意しなければならないのが熱中症です。
高齢者向けワクチン接種が始まったものの、まだまだ新型コロナウイルスの感染対策は必要な上に、熱中症対策も行なわなければいけません。

そのようななか、今年(2021年)4月末から国による「熱中症警戒アラート」と呼ばれる情報発信が始まりました。
熱中症は予防が可能です。ウィズコロナの時代、自身の健康を守り、医療への負担を増やさないためにも、熱中症を着実に予防していくことが大切です。
そのために役立てたい熱中症警戒アラートとはどのようなものか、ウィズコロナの熱中症予防について知っておきましょう。

熱中症警戒アラートとは、どんなもの?

熱中症警戒アラートは、熱中症のリスクが非常に高くなると予想される場合に、激しい暑さへの注意と熱中症予防行動をとることを呼びかけるための、環境省および気象庁による情報発信です。
これまでにも、環境省により「暑さ指数(WBGT)」、気象庁により「高温注意報」が発表されていましたが、この数年間、熱中症による急患や死亡の件数は劇的に増加し続けています。

そこで、より効率よく熱中症予防の情報を提供し、すみやかに予防行動につなげられるよう環境省と気象庁が連携して情報発信を行うことになりました。
したがって、熱中症警戒アラートはこれまでの「暑さ指数」や「高温注意報」に代わるものとなります。

環境省と気象庁では、2020年7月から試験的に一部の地方で熱中症警戒アラートを実施してきました。
これに続き、2021年4月28日以降、全国に向けての運用が始まっています。

熱中症警戒アラートはいつ、どんな方法で発表される?

熱中症警戒アラートは、どのような場合に、どのようにして発表されるのでしょうか?
アラート発表の基準となるのは気象条件です。熱中症発症の恐れが著しく高まるような気象が予想される日の前日夕刻、または当日の早朝、都道府県などの区域ごとに発表されます。
警戒の内容は色と暑さ指数によって「ほぼ安全(青)」から「危険(赤)」の5段階で分けられ、段階ごとにとるべき予防行動も示されます。

また、発表の方法ですが、環境省と気象庁から、報道機関、民間事業者、地方自治体、関係省庁などに一斉に配信され、さらに報道機関からはテレビなど、民間事業者からはメールやアプリなど、自治体からは防災無線などを通して一般の国民に伝えられます。
さらに、環境省の「熱中症予防情報サイト」でリアルタイムに発表について知ることもできます。
https://www.wbgt.env.go.jp/alert.php

同サイトからは熱中症警戒アラートのメール配信サービス(外部サービス)の利用も可能です。
利用は登録制になっているので、スマホなどに登録しておけば外出時の熱中症予防に役立ちますね。
この他にも、民間事業者による熱中症アラートアプリなどもあるので、確実にアラートを受け取るためにはこうしたサービスの利用を考えてはいかがでしょうか。
とはいえ、パソコンやスマホに慣れていないという高齢者の場合は、熱中症関連の情報にアクセスしやすい方法を家族と相談しながらみつけておくのも大事です。

アラート発表時の熱中症予防行動とは

熱中症警戒アラートが発表された日には熱中症予防行動をとることがうながされます。
環境省では、熱中症予防行動の例を次のように示しています。

・不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用する。
・高齢者、子ども、障害者等に対して周囲の方々から声かけをする。
・身の回りの暑さ指数(WBGT)を確認し、行動の目安にする。
・エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、原則中止または延期する。
・のどが渇く前にこまめに水分補給するなど、普段以上の熱中症予防を実践する。
引用:環境省「熱中症予防情報サイト」

ウィズコロナの熱中症対策はここに注意

コロナ禍では、感染対策のマスク着用により熱がこもり体温調節がしづらくなり、知らないうちに脱水になるなど、熱中症のリスクが高まります。
そのため、熱中症警戒アラートが出ていなくても、例年以上に、つねに熱中症対策を意識する必要があります。
また、高齢者は熱中症になりやすく、熱中症で死亡する人の大半が高齢者です。ウィズコロナの現代、特に高齢者が日常的に心がけたい熱中症対策を紹介します。

・マスクは適宜はずすことが大切ですが、その場合、屋外で人との距離を2メートル以上とるようにしましょう。
・マスク着用時は激しい運動は控え、のどが渇く前にこまめに水分補給をします。高齢者はのどの渇きに気づきにくくなっているので、特に意識して水分をとることが大切です。
・一般的に気温25度以上、もしくは、これより低い気温でも湿度が80%を超えると熱中症になりやすいといわれています。
屋内でも対策は欠かせません。在宅時や就寝時も必要に応じて、扇風機やエアコンを使いましょう。高齢になると暑さを感じにくくなるので、室内には温度計・湿度計を設置することをおすすめします。
・通常のエアコンには換気機能がないため、エアコンの使用時は随時、感染対策のための換気が必要です。
ただし、窓を開けて換気するときはエアコンを作動させたままでかまいません。

熱中症と新型コロナ感染症は初期症状に似ているものが多いといわれています。
そのため、この時期どちらかを発症すれば、適切な治療につながるのが遅れたり、医療体制に大きな負担をかける可能性があります。とはいえ、熱中症は予防ができます。
着実に熱中症を予防して、夏の健康リスクを減らしましょう。

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