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ニューノーマルって何? コロナ後に変わる高齢者の生活

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高齢者に求められるニューノーマルとは

世界中の人々に大きな影響をあたえている新型コロナウィルス感染症。ここ最近コロナウィルス陽性者は再び増加傾向にあり予断を許さない状況です。何年かは感染予防の対策を続ける必要があり、以前とまったく同じ生活スタイルに戻れないといわれています。コロナ後には、ニューノーマルと呼ばれる行動スタイルにしたがい、生活していかなければなりません。

ニューノーマル(new normal)の直接的な意味は、これまでの概念を超える「新しい常識・状況」や「新しい日常」になります。
コロナ後のニューノーマルでは、新型コロナ感染症に限らず、新しい感染症の流行拡大を防ぐことを中心にした行動スタイルが社会全体に求められます。そのための取り組みとして、さまざまな感染予防の対策がありますが、特に高齢者が徹底して行うべきなのが、これらの対策です。

・手洗い、咳エチケット、マスクの着用、換気などの衛生管理の習慣化
・人との身体的距離(ソーシャルディスタンス)の確保
・通販やキャッシュレス決済など非接触型の購買行動を取り入れる

高齢者に強く予防対策が求められる背景

以上は、コロナ後の日常生活のなかで誰もが身につけるべき行動スタイルですが、なぜ、高齢世代に特に強く求められるのでしょうか?
その大きな理由は、他の世代に比べて、新型コロナ感染症に感染した場合に重症化あるいは死亡する確率が非常に高いからです。厚生労働省の2020年4月時点でのデータによると、この感染症による国内の死者全体の29%を70歳代、およそ51%を80歳代が占めていました。
また、発症した人の世代別の死亡率をみると、50歳代以下は0.5%に満たない一方で、60歳代、70歳代、80歳代では、それぞれ1.7%、5.2%、11.1%となっています。高齢になるほど、感染によるリスクが高まることがわかります。

そのため、高齢者は徹底して感染を防ぐことが大切なのですが、その分、生活スタイルや行動パターンを大きく変えていかなければなりません。
高齢になってから、いままで慣れてきた生活習慣を変えるのは、多くの人にとって簡単ではないと思われます。高齢者本人や周囲の人たちにとって、戸惑いや課題をともなうこともあるでしょう。
新型感染症を予防しながら、高齢者が快適に暮らしていけるようにするには、どのようなことがポイントになるでしょうか?

ニューノーマルと孤立防止を両立するには

ニューノーマルで求められる行動パターンのひとつに「身体的距離(ソーシャルディスタンス)の確保」があります。加えて、人との接触を減らすことも求められます。こうした対策は、感染をまねくとされる人の密集を避けるためのものですが、高齢者にとって、これらを日常生活のなかで実践していくのは、なかなかむずかしいといえるでしょう。

高齢世代では、定期的な通院やリハビリ、介護サービスの利用を行っている人が多いものですが、こうした場面で人との距離を開けたり、接触を減らすというのは非常に困難です。また、買物やレジャーなどの外出や人と会う機会も減らさざるを得ませんが、そこで懸念されるのが「孤立」の問題です。
孤立は孤独につながり、精神的によいものではありませんが、高齢者の場合は、身体機能の低下や認知症などの病気の進行をまねく恐れもあります。そのため、高齢者を孤立させないようにしながら、ニューノーマルを実現していくことが必要になります。そこで、頼りになるのがIT技術やインターネットでしょう。

すでにネット通販は一般的になっていますし、一部の医療機関ではオンライン診療も始まりました。
また、自宅でできる体操や料理の手順を紹介したり、趣味に関する動画サイトも増えています。
すべてを置き換えることはできないにしても、今後は、「オンラインでできることはなるべくオンラインで」という流れは加速していくものと思われます。

日常生活と見守りにオンラインの活用を

高齢世代ではデジタルを苦手とする人が多いものですが、最初は家族に手伝ってもらいながら、スマートフォンなどで病院の予約をしてみる、ネット通販にトライするなど、「オンラインでできること」を少しずつでも増やしていくことが大事でしょう。
高齢者だけの世帯や一人暮らしの高齢者の場合、離れて暮らす家族がこれまでと同様に行き来することがむずかしくなっています。まずは、スマホやパソコンのテレビ電話などの機能でお互いのコミュニケーションをとることから始めて、情報機器の扱いに慣れるようにしてはどうでしょうか?

また、高齢の家族と別居しているケースでは、行き来する回数が減ることから、安否確認や見守りについての不安もあるかもしれません。そんな場合にも、オンラインを活用して日常的に高齢者を見守る方法があります。

「いまイルモ」は、オンラインによる見守りシステムで、高齢者をセンサーにより見守ります。
カメラではなくセンサー使っているので、見守られる側のプライバシーに配慮した見守りが可能です。
特別な工事など不要で手軽に設置でき、見守る側は遠く離れていても、いつでもどこからでも、スマホなどで見守り対象者の様子をチェックできます。

コロナ後のニューノーマルでは、高齢者の暮らしにもデジタルやオンラインを取り入れていくことが欠かせません。
日ごろの活動やコミュニケーションに加え、見守りにも、うまく活用していきたいですね。

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