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無症候性アルツハイマーとは? ライフスペースを広げてアクティブシニアに!

高齢者一人暮らし

アルツハイマーの病変があるのに、発症しない例がある?

超高齢社会となった今、認知症が国民的な関心事になっています。認知症は原因となる疾患の違いによりいくつかのタイプに分けられますが、日本で最も多いのがアルツハイマー病によるアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症は脳が萎縮することにより起こります。発症後は進行を遅らせることはできますが、症状が進むと改善することが非常にむずかしい病気です。しかし、予防することができるので、近年、さまざまな予防法が研究されています。

その一方で、脳にアルツハイマーの病変があるにもかかわらず、認知症の症状があらわれない「無症候性アルツハイマー」が存在することがわかりました。アメリカ・イリノイ州の大学では、認知機能テストを受けた人の脳を死後に解剖するという研究が行われています。この研究によると、生前の認知機能テストで高得点を出した約3割の人たちの脳がアルツハイマー病になっていたことがわかったのです。

病気と共存する人間の底力

脳がアルツハイマー病になっても認知症にならない人がいるということですが、どういうことなのでしょう?

肉体に病変があっても、病気と共存し健やかに暮らせる可能性があるということです。これは、アルツハイマー病の予防や進行を遅らせることにも大きく関わります。ここで、アメリカの他の修道女たちを対象にした調査研究の事例を紹介しましょう。

調査の対象となった1人にシスター・メアリーという方がいました。シスター・メアリーは中学卒業後修道院に入り、84歳まで数学教師をつとめ、その後、101歳で亡くなるまで積極的に奉仕活動をされていました。死後、彼女の脳を調べたところ、明らかにアルツハイマーの病変が見られたのですが、亡くなる直前まで認知機能は正常だったのです。また、コミュニケーションにも問題はなく、日常生活も自立していました。いわゆる無症候性アルツハイマーだったのです。

なぜ、彼女は生前アルツハイマー病を発症しなかったのでしょう? それは、彼女の生活スタイルにヒントがあります。

シスター・メアリーは、若い頃から規則正しい生活を送りながら、知的活動を行い、奉仕活動などを通して社会の中で人とのつながりを持ち続けていました。この生活スタイルはアクティブシニアと呼ばれる人たちとも共通し、アルツハイマー病はもちろん、認知症全般を予防する上でとても有用なものです。

ライフスペースとは? 認知症予防につながる生活のコツ

シスター・メアリーの例を見ると、認知症の予防はふだんからの生活習慣が大切になることがわかります。認知症予防につながる生活スタイルのポイントを整理すると、規則正しい生活、脳の機能を使う知的活動、人や社会とのつながりを持つ、といったことが重要になります。これらのポイントを意識した生活を続けていれば、認知機能の予備力を高めることができ、脳がアルツハイマー病になっても認知機能を維持することができると考えられています。

具体的には、このようなことを心がけましょう。

・決まった時間に起床、就寝し、三食きっちりバランスよく食べる
・家族や友人とコミュニケーションをとる、人づきあいを大切にする
・身の回りのことやお金の管理は自分でする
・趣味など、自分の好きなことで新しいことや少し難しいことにチャレンジする

これは、まさにアクティブシニアのライフスタイルです。アクティブシニアとは、自分なりの価値観やこだわりを持ち、仕事や趣味などの活動に意欲的で元気なシニア層の人たちです。こうしたライフスタイルは認知症予防にもつながりますが、これに大きく関わるのが、ライフスペースです。

ライフスペースは人の生活するエリアのこと。その人の自宅からどれだけ世界が広がっているかということです。ここでお気づきかと思いますが、シスター・メアリーをはじめ、アクティブシニアのような生活をしていると自然とライフスペースが広くなります。つまり、ライフスペースが広い人は認知症になりにくいといえるのです。

認知症を発症させない アクティブシニアの毎日を見守ろう

ライフスペースは認知症予防にとって、大切な概念であることがおわかりいただけたかと思います。

高齢になるとアクティブシニアであっても、ちょっとした体や心の異変から、行動パターンが変わったり、引きこもりがちになることがあります。高齢のご家族がいる家庭では、ライフスペースが狭まらないよう見守ってあげたいですね。

いっしょに暮らしていない場合でも、ITによる安否確認システムを取り入れることで、離れて暮らす高齢な家族の毎日の様子を見守ることができます。
例えば、見守りセンサーの「いまイルモ」なら、見守られる方の動きや部屋の明るさ、温度、湿度などをモニタリングします。見守る側はパソコンやスマホでそのデータを見て、「外出の頻度が減った」、「就寝時間が不規則になっている」など、ちょっとした行動の変化を把握できます。

認知症予防は日々の暮らし方がカギになります。加えて、高齢者が認知症になりにくい生活を送れるように見守ることも大事です。そのためには、安否確認システム「いまイルモ」がお役に立ちます。

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