60歳から備えておこう、高齢者の一人暮らしに潜む様々な危険とは
高齢者一人暮らし
60歳はライフスタイルが変わる時期
超高齢社会である日本では、「高齢者」という言葉を何かと耳にすることが多くなりました。一般的に、高齢者とは65歳以上の人のことをさしますが、寿命も伸びているので、現実には、自他ともにお年寄りだと感じる60歳代の方は少ないでしょう。現役で仕事を持ち、元気で過ごしている60代が多いと思います。
とはいえ、60歳前後は、定年退職を迎えたり、お子さんが就職や結婚で独立したり、といった節目の時期です。これを機に、夫婦だけ、あるいは一人暮らし世帯になるといったケースも多いのではないでしょうか。いまはまだまだ元気でも、これからは70歳代、80歳代に向かい、加齢により体力や体調も変化していきます。
したがって、さらに年を重ねながらセカンドライフを楽しむためには、安全に暮らしていくことが重要になります。ひとり暮らしの場合は、特に意識したいことです。これからも元気でいるために、ライフスタイルが変わる60歳のこの時期に、安全な暮らし方について考えてみませんか?
とはいえ、60歳前後は、定年退職を迎えたり、お子さんが就職や結婚で独立したり、といった節目の時期です。これを機に、夫婦だけ、あるいは一人暮らし世帯になるといったケースも多いのではないでしょうか。いまはまだまだ元気でも、これからは70歳代、80歳代に向かい、加齢により体力や体調も変化していきます。
したがって、さらに年を重ねながらセカンドライフを楽しむためには、安全に暮らしていくことが重要になります。ひとり暮らしの場合は、特に意識したいことです。これからも元気でいるために、ライフスタイルが変わる60歳のこの時期に、安全な暮らし方について考えてみませんか?
家の中に危険がひそむ?
安全に暮らしていくために、まず大切なのは、できるだけ不慮の事故を防ぐこと。そのためには、事故の原因となるものや危険性を取り除いていきましょう。難しいことのように思えますが、実は、高齢者が遭遇する事故の原因の多くは身近にあるのです。
というのも、高齢者の死亡原因となる事故がどこで最も多く起こっているのか、ご存知ですか?意外かもしれませんが、それは、家の中。高齢者の場合、交通事故よりも家庭内で起きた事故で亡くなる人の方が多いのです。つまり、家の中には危険がたくさんひそんでいることになります。
では、どのような事故が多いのでしょうか。東京消防庁のデータによると、交通事故をのぞく高齢者の救急搬送件数の9割を占めるのが転倒・転落によるもの。高齢になればなるほど、転倒や転落でケガ、骨折などをすると、治りにくく、回復しないこともあり得ます。
さらに、重症化につながりやすい家庭内事故としては、水に溺れる溺水(できすい)、物がのどにつまる窒息や誤って飲み込む誤飲、気温の高い時期の熱中症があります。このうち、溺水は浴室で起きますが、浴室は床ですべっての転倒、温度差によるヒートショックなどの事故や急激な体調変化が起こりやすい場所です。また、熱中症は屋外だけでなく、室内でも気温が上がれば起こります。
いずれも、こうした事故や変化は予防ができるので、ぜひ積極的に対策をしたいものです。
というのも、高齢者の死亡原因となる事故がどこで最も多く起こっているのか、ご存知ですか?意外かもしれませんが、それは、家の中。高齢者の場合、交通事故よりも家庭内で起きた事故で亡くなる人の方が多いのです。つまり、家の中には危険がたくさんひそんでいることになります。
では、どのような事故が多いのでしょうか。東京消防庁のデータによると、交通事故をのぞく高齢者の救急搬送件数の9割を占めるのが転倒・転落によるもの。高齢になればなるほど、転倒や転落でケガ、骨折などをすると、治りにくく、回復しないこともあり得ます。
さらに、重症化につながりやすい家庭内事故としては、水に溺れる溺水(できすい)、物がのどにつまる窒息や誤って飲み込む誤飲、気温の高い時期の熱中症があります。このうち、溺水は浴室で起きますが、浴室は床ですべっての転倒、温度差によるヒートショックなどの事故や急激な体調変化が起こりやすい場所です。また、熱中症は屋外だけでなく、室内でも気温が上がれば起こります。
いずれも、こうした事故や変化は予防ができるので、ぜひ積極的に対策をしたいものです。
こんな工夫で危険を取り除こう
家の中での事故を防ぐためには、こんな工夫や注意をしましょう。
<転倒・転落を防ぐ>
・なるべく床の段差をなくす、また玄関など段差を解消しづらい箇所には上がり下りを助けるためのステップとなる式台や縦手すりを取り付ける。
・家の中の動線をスムーズにするために、移動のじゃまになるような場所に家具などを置かないようにする。
・床の上にはなるべく物を置かないようにする。また、家電のコードが乱雑にならないように配置する。
・階段がある住宅では、階段には手すりをつけ、各段にノンスリップ(すべり止め)をつける。また上がり口と下り口の壁や天井に照明を設置する。
<浴室での事故を防ぐ>
・浴室の出入口や浴槽付近に上がり下りを助けるための縦手すりを設置し、床にはすべり止めマットを敷く。
・溺水の原因となる長湯や高温浴を避ける。また、深夜や飲酒後に入浴しないようにする。
・脱衣室に暖房を設置し、浴室との気温差をなるべく小さくする。
・浴槽にシャワーで給湯し、浴室全体を暖める。
<窒息・誤飲を防ぐ>
・食べ物は食べやすい大きさに切って、よく噛んで食べるようにする。
・お茶など水分を摂りながら食事をする。
<熱中症対策>
・こまめな水分補給はもちろん、エアコンや扇風機を使って、熱中症になりやすい28℃を目安に室内の温度を調整する。高齢になると気温の変化を感じにくくなるので、温度計やエアコンの設定温度を確認する。
<転倒・転落を防ぐ>
・なるべく床の段差をなくす、また玄関など段差を解消しづらい箇所には上がり下りを助けるためのステップとなる式台や縦手すりを取り付ける。
・家の中の動線をスムーズにするために、移動のじゃまになるような場所に家具などを置かないようにする。
・床の上にはなるべく物を置かないようにする。また、家電のコードが乱雑にならないように配置する。
・階段がある住宅では、階段には手すりをつけ、各段にノンスリップ(すべり止め)をつける。また上がり口と下り口の壁や天井に照明を設置する。
<浴室での事故を防ぐ>
・浴室の出入口や浴槽付近に上がり下りを助けるための縦手すりを設置し、床にはすべり止めマットを敷く。
・溺水の原因となる長湯や高温浴を避ける。また、深夜や飲酒後に入浴しないようにする。
・脱衣室に暖房を設置し、浴室との気温差をなるべく小さくする。
・浴槽にシャワーで給湯し、浴室全体を暖める。
<窒息・誤飲を防ぐ>
・食べ物は食べやすい大きさに切って、よく噛んで食べるようにする。
・お茶など水分を摂りながら食事をする。
<熱中症対策>
・こまめな水分補給はもちろん、エアコンや扇風機を使って、熱中症になりやすい28℃を目安に室内の温度を調整する。高齢になると気温の変化を感じにくくなるので、温度計やエアコンの設定温度を確認する。
安否確認や見守りも
家庭内事故の予防法をお伝えしましたが、100パーセント事故を防げるとは限りません。そこで、ひとり暮らしの方にとって重要なのが、万一の事故や急激な体調変化のときに救助を求めたり、発見してもらうための手段です。
例えば、緊急時に救助を呼ぶための通報システムや人の動きに反応するセンサー機器を設置して離れて暮らす家族に安否確認メールを送信するといったものがあります。 上述の転倒・転落事故と浴室での事故への対策は住まいのバリアフリー化にもつながります。60歳前後のライフスタイルが変わる時期には、老後に備えて自宅のリフォームを考える方もいるでしょう。バリアフリーリフォームにあわせて、安否確認や見守りのシステムを導入するのもよいですね。
もちろん、単独でも導入できる安否確認や見守りシステムもたくさんあります。事故予防の対策にこうしたシステムを組み合わせておけば、ひとり暮らしの方もより安全に暮らせます。
いまの60歳代は自他ともに高齢者と感じさせない方がほとんどです。だからこそ、元気なうちに、老後を安心安全に暮らしていくための準備をしておきましょう。
▼高齢者一人暮らしを支援する スマートシティ
▼居室での行動 気になる高齢者の一人暮らし
▼室温と湿度 高齢者一人暮らしの大敵
▼一人暮らしの見守り 超高齢社会における持続可能性
▼暖房に注意して高齢者の一人暮らしを安全に
▼大雨特別警報 高齢者一人暮らし対策
▼高齢者の一人暮らしに不安 悪質商法について
▼高齢者一人暮らし 特殊詐欺予防の最新トレンド
▼8050問題とは? 増加する高齢者の一人暮らし
▼高齢者一人暮らし 自治体の取り組み
▼一人暮らし高齢者と認知症リスク
▼60歳から備えておこう 高齢者の一人暮らし
▼高齢者の一人暮らし 地震への備え
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もちろん、単独でも導入できる安否確認や見守りシステムもたくさんあります。事故予防の対策にこうしたシステムを組み合わせておけば、ひとり暮らしの方もより安全に暮らせます。
いまの60歳代は自他ともに高齢者と感じさせない方がほとんどです。だからこそ、元気なうちに、老後を安心安全に暮らしていくための準備をしておきましょう。
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▼室温と湿度 高齢者一人暮らしの大敵
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▼暖房に注意して高齢者の一人暮らしを安全に
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