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高血圧や心不全など、高齢者を襲う心疾患 もしもに備え安否確認を

安否確認

高齢者は誰でも心疾患になる可能性がある?

高齢になると持病を抱えることが多くなるものです。特に歳をとるほど増えるといわれているのが心疾患で、65歳以上の死亡理由の第2位、90歳以上では第1位を占めています。心疾患とはなんらかの病気や加齢のために心臓の機能に障害が起きるもので、心臓病とも呼ばれ、心臓全般の病気を指します。

加齢にともない心臓の機能が衰えていくのは避けられない現象ですから、高齢になると誰でも心疾患になるリスクがあります。とりわけ大きなリスクとされるのが心不全と呼ばれる状態で、突然死の原因にもなりえるものです。

このように心疾患は危険性の高い病気ですが、生活習慣を見直すことなどで予防することができます。また、万一、心疾患により倒れた場合には早期発見・早期治療につなげることが欠かせません。今回は、高齢者に多い心疾患の種類と予防法について知るとともに、持病を持つ高齢者のための安否確認についても考えます。

高齢者に多い3つの心疾患とは

高齢になるにしたがい、心臓の機能が低下し心疾患になる可能性が高まります。高齢者に多いとされる心疾患はこちらの3つです。
・虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)
・心臓弁膜症
・心不全

では、これらの病気について特徴と症状について説明しましょう。

<虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)>
虚血性心疾患は、心臓を収縮させる筋肉(心筋)に血液を送る冠動脈に障害が起こり、心筋にうまく酸素と栄養を供給できなくなる病気です。心筋へ血液が送れない状態を虚血といいますが、この状態が一定以上続くと最終的には心筋が壊死してしまいます。冠動脈に血流障害が起きるのは、動脈硬化や蓄積されたコレステロール(すなわちプラーク※1)により血管が狭くなったり、詰まったりするためで、この背景には加齢や生活習慣病があります。

虚血性心疾患のうち、血管の中でプラークが壊れて血栓になり冠動脈が完全に塞がってしまった状態を心筋梗塞といいます。また、動脈硬化、プラークにより血管が狭くなりスムーズに血液が流れないのが狭心症です。心筋梗塞、狭心症の症状としては突然の胸の痛みなどもみられるものの、高齢者には疲労感や倦怠感としてあらわれることも多く、老化によるものと勘違いし見逃してしまうこともあるので、気をつけたいものです。

※1 プラークとは、血管内に溜まったお粥状のドロドロ物質の塊りです。コレステロールや様々な細胞が、傷ついた血管の内壁にへばりついて塊りとなったものがプラークです。

<心臓弁膜症>
心臓の内部には、僧帽弁、大動脈弁、三尖弁、肺動脈弁の4つの弁(心臓弁)があり、血液が流れるときには開き、それ以外のときには閉じて血液が逆流するのを防ぎます。加齢や感染症などにより、これらののうちいずれかが正常に機能しなくなるのが心臓弁膜症です。心臓弁の機能異常には、弁がうまく閉まらなくなり(閉鎖不全)血流が逆流する、開かなくなり(狭窄)血液が通らなくなるといったものがあります。こうした状態は心臓へのダメージとなり、心臓そのものの機能にいろいろな障害が起きます。

わが国では、75歳以上の高齢者のうち、実に1割以上の人が心臓弁膜症にかかっていると推定されます。高齢者の心臓弁膜症で多数を占めるのが、僧帽弁閉鎖不全症と大動脈狭窄症です。これらの病気の症状としては、初期には疲労感や息切れなどがみられ、進行によって少し体を動かしただけで息が切れる、疲れてしまうようになります。大動脈狭窄症が進むと、胸の痛みや失神を起こすこともあります。いずれも、最終的には心不全につながります。

<心不全>
心不全は心臓のポンプ機能が衰えることで起きる状態で、どの心臓の病気も進行・悪化すると最後には心不全に行きつきます。

心不全の初期には、以前より疲れやすい、ちょっと動いただけでだるさや疲れを感じるといった症状がみられます。その後は、脚のむくみ、体重増加、階段・坂道を上るときの息切れなどの症状が慢性的に続くケースが多いのですが、突発的な息苦しさから急激に悪化し死にいたることもまれにあります。さらに重症化すると、階段を上ると激しく息切れしたり、じっとしていても息苦しさや動悸が起きるようになります。
息切れやだるさなどの初期症状は、高齢者の場合、加齢によるものと見過ごさないよう注意が必要です。

心疾患の予防で大切なこと

心疾患を予防するには生活習慣を見直すことが大事です。生活習慣病のある人はきちんと治療することが欠かせませんが、特に注意したいのが高血圧です。高血圧は虚血性心疾患を引き起こす動脈硬化の大きな原因になります。高血圧の人は治療を受けて血圧をコントロールし、そうでない人も高血圧予防を意識し、次のような生活習慣を心がけましょう。
・適度な運動:1日30分以上、週3日を目安にウォーキングなどの有酸素運動をする
・食事は減塩を:塩分は1日6g以下が目安。麺類の汁は残す、ゴマやシソ、レモンなどの薬味、スパイスを活用するなど食事の工夫を
・入浴時の注意:お湯の温度は40〜41℃にし、浴槽につかるのは10分以内

これに加えて、定期的な健康診断は必ず受けるようにし、心雑音や高血圧などの異常、日常生活のなかで息切れや動悸などがあれば、すみやかに受診するようにしましょう。

高齢者安否確認で「万一」のリスクを減らす

心疾患の予防はもちろん大切ですが、高齢者の場合、本人や周囲も初期症状に気づかないまま重症化し、ある日突然倒れてしまうといったこともあり得ます。特にひとり暮らしの場合は、離れて暮らす家族も心配ではないでしょうか? そこで、万一の場合、早期の発見と治療につなげるために活用したいのが高齢者安否確認システムです。

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予防と緊急時の備えを組み合わせて、高齢者の心疾患対策をしていきましょう。


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